森高千里「一度遊びに来てよ」歌詞・ギターコード・ガイド付き/Capo:1*弾き語り用
アルバム『STEP BY STEP』収録の隠れた名曲
太田裕美の「木綿のハンカチーフ」は、東京へ行って都会に染まってしまった彼と地元で待つ彼女の気持ちを交互に歌う曲でした。森高千里の「一度遊びに来てよ」は、地方の大学を卒業後に東京に戻った彼への届かぬ想いを彼女の目線で歌った曲で、どちらも残された女の子の悲しく切ない気持ちを歌った曲です。
今はスマホやSNSがあるので、すれ違いの物語は以前より少なくなったのかもしれませんね。遠距離恋愛が破綻する可能性は昔のほうが高かったのではないでしょうか。
「木綿のハンカチーフ」は松本隆と筒美京平のゴールデンコンビの作詞作曲、「一度遊びに来てよ」の作曲は斎藤英夫、歌詞は森高千里自ら書いています。
この組み合わせも彼女の楽曲ではゴールデンコンビで、初期の「ストレス」や「ミーハー」、代表曲の「私がオバさんになっても」「渡良瀬橋」などもこのふたりの作品です。
ほとんどの曲の作詞を手掛ける森高千里が優れているのは、一歩引いたシニカルな視点が笑える曲や、女の子の心情を素直に歌った曲など様々なパターンの歌詞を書けるところです。
そのルックスの良さからデビュー後はアイドル路線の王道を歩むかと思われましたが、作詞の才能を開花させた彼女は作曲やドラムの演奏もするようになり、クリエイティブな歌手として唯一無二の“森高ワールド”を作り上げました。
いわゆるアイドルのCDを買ったことがあるのは森高千里だけで、僕はこの人の独特の世界が気に入っています。いい曲はたくさんあるのですが、なかでも好きな曲のひとつが隠れた名曲「一度遊びに来てよ」です。